海に沈む夕陽を眺めながら露天に浸かる~神津島温泉保養センター
神々が集った島と言われる伊豆七島・神津島。
東京・竹芝桟橋ターミナルから高速ジェット船で3時間45分。大型客船なら竹芝を23時に出港し翌日8:55に神津島に到着する。
今回はそのどちらでもなく、伊豆半島の下田から神新汽船の「フェリーあぜりあ」にバイクを積んで島へ渡った。東海汽船主催のバイクツアーに参加したためだ。
初日のツーリングを終え、最後に向かったのは「神津島温泉」。
集落からは少し離れているが、集落内にある神津島港から村営バスが一日4便でていて5分ほど。歩いても30分くらいで着く。
外には誰でも利用できる足湯。
まずは建物内に。
午前10時から21時まで営業しており、利用料は大人800円、小中学生400円。水曜日は休館。
フロントがあるのは二階で、浴室は男女別ののれんをくぐり階段で降りて行った一階。
気泡浴槽に低温浴の浴槽も。サウナもある。
畳敷きの休憩室。
レストランも。
ここの「づけ丼」「海鮮丼」がすごいらしい。
●神津島温泉保養センター内のレストランで出てくるづけ丼と海鮮丼はこんなに豪華! | とくとみぶろぐ
さて、ここの目玉はやはり、広さ275平方メートルという自然の岩場に作った露天風呂。
脱衣所で水着を来てさっそく向かった。
ちなみに露天風呂は男女混浴なので水着着用が必要。持っていなくても500円でレンタルも可能。
サンダルは置いてあるのを利用できる。
冬場はおそらく相当風が冷たいと思うので、バスタオルなど持参するといいだろう。
道の下に作られたトンネルをくぐり、海側の岩場へ。
ここが露天風呂の入り口だ。
露天風呂は全部で3つ。
木の階段を上ったところにあるのが人気の「展望露天風呂」だ。
ちょうど同じツアーに参加している男性がいたので、まずはそちらに行くことに。
屋外にあるが、夜間は危険防止のため閉鎖されるとのこと。
おおっ!!!本当に目の前が海!!!
この日は波が高く、目の前の岩場にも大きな波が当たっては豪快に砕けていた。
少し濁りがあり塩分感じる湯は暑すぎずぬるすぎず適温。
加熱あるいは加水しているのかと思ったが、湯温57度なのでそのまま使っているそう。なので朝方は少々熱すぎることもあるのだとか。
海風を感じながら浸かる温泉。
あまりに心地良く、一度入ったらなかなかでられなくなるほど。
ツアー参加メンバーとバイク話などしながら、気付いたら30分近く入っていた。この後も男性陣はさらに長湯していたようだ。
展望風呂のそばにさらに高台が作られている。
そこから見下ろした海。
溶岩によって形成された黒い岩場は、割れ目もたくさん。
この沢尻湾沿いを集落に戻る途中には「うずまき岩」という、その名の通りうずまき状になった岩場もある。
6月頭でまだ観光客が少ないためか、大露天風呂には湯が貼られていなかった。かなりの大きさだ。
こちらは岩場の影に作られた小露天風呂。
海面との距離はもっとも近くなり、海水浴気分も味わえる。
いやー、こんなに温泉に浸かっていたのは久々かも!
気持ちよかった!
岩場の一角から湯が流れ出ている場所があり、そこが赤茶色に染まっていた。
その後内湯にも入り、少し休憩してから帰途に。
ちょうど大きな夕陽が太平洋の上に沈むところだった。
露天風呂からもこの夕陽が見えることだろう。
日没タイムの少し前に訪れるといいかもしれない。
金曜日の夜に竹芝をでれば、翌朝には神津島に到着する。温泉に入り、島内観光し、夜は地魚料理をいただき島の焼酎を飲み、翌日もう一回温泉に浸かってから帰途の船に乗る。そんな週末温泉旅行もいいかもしれない。