深大寺天然温泉 湯守の里~古民家のような建物と自然に溶け込んだ味わい深い露天風呂
道路から建物がほとんど見えない。
こんもりと大きく広がる木にすっぽり覆い隠されてしまっている、都内なのにそんな緑深い温泉がここ「深大寺天然温泉 湯守の里」。場所は調布の深大寺・神代植物公園近くで、京王線調布駅とJR線武蔵境駅から無料シャトル送迎バスが運行されている。
周囲は静かな住宅街なのに、この一角だけちょっと別世界に。
入った後も、古民家のような温かくもほのぼのした空間。
受付をしてL字型に伸びる廊下を歩いてゆくと、廊下からちょっと下がったところに畳敷きの広間があった。
丸いちゃぶ台も味わい深い休憩室。
庭にも出ることもできる。
ここではソフトクリームやかき氷が食べられる。
広間の一角には足湯に出る扉もあった。
足湯。
建物から源泉を見ることもできる。
地下1500メートルから湧出しているとのこと。
さらに進むと浴室の入り口。
ファンも多いという温泉は一体どんななのだろう。
湯守の里の温泉は期待以上だった。
内湯には大きな木製の湯船。太い木の枠はいい感じで少し朽ちていて表面凸凹、味わいがある。
黒湯は真っ暗。
10センチも沈めたらもう見えない。しょっぱくて、肌がつるっとする。
内湯もよかったが、庭園になっている露天はさらに感動!!!
木々の間に様々なタイプの湯船が作られている。
手前には十角形の建物の中の丸い風呂。
ジャグジーになっている湯船もあれば五右衛門風呂もふたつ。
一番奥はがけになっているため、特に目隠しの塀などもなく、山の中の露天風呂のよう。
岩風呂の中は色とりどり形も様々な紅葉が一面に浮かび、そこにはらはらと新しい葉が舞い降りてくる。まるで野渓温泉だ。
石造りの階段をあがると檜の高見風呂。
風水理論などに基づきな何に効果があるかなとも書かれている。
歴史長いこともあり、岩も湯船の木枠もいい感じで年季入っており、全体がしっくり自然と一体化している。この魅力は、どんなに素敵でもまだ作られてまもない若い温泉施設にはないものかもしれない。
サウナは塩釜。
入ると中央に四角い木枠が設けられ、その中は土。真ん中が大きな穴になっていた。ここが塩釜なのかな?
時間許す限り、いろいろな湯船を渡り歩いていつまでも浸かっていたくなる、そんな温泉だった。
浴室の前では、瓶のコーヒー牛乳や缶ビールなども販売されている。
庭に丸太の椅子なども置かれているので、寒くなければ風呂上がりに外でのんびりなんてこともできそう。
二階に上がると広い畳敷きの休憩室。
そして奥にお食事処。
こあがり席とテーブル席の両方がある。
深大寺と言えばやっぱり蕎麦かなということで・・・
もりそばを注文。
コシがあり香りも豊かな美味しいお蕎麦だった。
一階ではマッサージなどのコーナーもあり、岩盤浴も。
ちなみにここ、駅から遠く、無料シャトルバスは一時間に一本程度。
なのにうっかり帰りのバス時間をチェックし忘れ目の前で出てしまうという大失敗を犯してしまった。その場合、深大寺のバス停まで歩くことになるのだが、そこからのバス本数もあまり多くはない。
無料シャトルバスを使うなら、必ず先にチェックしておこう。