黒湯の露天風呂もある東京の端っこの銭湯「照の湯」
とある事情から、大田区の仲六郷に部屋を借りて住むことになった。引越しも済んで落ち着き、周辺散策でもしようかと思った時、実は周囲が温泉だらけなことに気付いた。徒歩10分ほどの場所に温泉が3か所もあるのだ。
そんなわけでまず向かったのが、京急線雑色駅から徒歩10分、もう少し歩いて川を越えたらもう神奈川県という東京の端っこの住宅街のど真ん中にある銭湯「照の湯」。
丸みを帯びた大きな石でデコレートされた建物。
コインランドリーも併設されている。
営業は午後3時から11時まで。
土日祝日は午前10時からやっているそう。
週替わりのスペシャル湯もあるようだ。
都内では年々減りゆく銭湯だが、大田区にはまだかなりの数が残っている。ここもそのひとつだ。下駄箱にも年季を感じる。
そして番台。
「貴重品は番台え」と書かれた張り紙もあった。
料金はもちろん公共料金の460円。
更衣室に入ると、結構な人がいてびっくり。
近所の人たちが多いようで、湯上り椅子に座って世間話を延々している人たちも。年配女性がお孫さんらしき人と一緒に来ていたりも。
これは公式サイトからのキャプチャ。
中央になかなか複雑な組み合わせの湯船があり、そのまわりにコの字型に洗い場。私が入った時は一番手前の台形の湯船が赤い薔薇湯になっていた。奥に檜湯。檜湯をぐるっと囲むようなL字型の湯船は浅めの湯船になっていて、一角に電気風呂。
上のサイトには、その湯船の構造がよくわかる写真が掲載されている。
奥の壁には、大きな富士山と松原のペンキ絵も。
そして露天風呂。
小さな扉をあけて、階段を下りていったところに湯船があった。
源泉かけ流しの黒湯は本当に真っ黒で、沈めばすぐ自分の体も全く見えなくなるほど。
露天風呂だが、実際は周囲も屋根もぐるり竹塀をもした壁で覆われてしまっているので、外を見ることはできない。
それでもやはり、中とは違ってひんやりした風もどこかから吹き込み、独特の肌あたりの黒湯を楽しむことができる。
番台の横には休憩スペースがある。
更衣室の自動販売機で売っていたので・・・
缶ビールぷしゅっ。
日帰り温泉のお食事処で飲む中生もいいけど、住宅街の中の銭湯で飲む缶ビールも悪くない。